カーネーションあらすじ 『熱い思い』 第13回(10月17日放送)

女学校を辞めるため荷物を取りに来た糸子は上機嫌でクラスメイトに別れを告げた。
「短い間だったけど世話になったな~おおきに。
うちは今日限りで学校を辞めてパッチ屋で働く事になりました!」
「パッチ屋!?なんで!?」クラス中が驚いた。
「ウチの小原呉服店が苦しいさかい働くんとちゃうで?
ウチは働きたくて働くんや!ウチの人にもよう言うといて!」糸子が言った。
「アンタは特にお父ちゃんによう言うといてや。ほなな。おおきに」
糸子は教室に入ってきた吉田奈津に餞別の飴を渡した。

髪結い屋の安岡玉枝に「お祝い」ということで夕食に呼ばれた糸子は
生まれて初めて『カレーライス』を見た。
「これをな!こうしてご飯に掛けてな…ほい!」
不思議そうにみる糸子と勘助に玉枝はカレーライスをよそった。
「いただきます!…うん!うまい!ごっつ美味い!!」
糸子と勘助は生まれて初めて食べたカレーに感動するのだった。

― 早朝、糸子が早起きをしたので祖母・ハルが驚いた。
「ウチはもう女学生とちゃうんさかい、寝坊なんかしてられへんわ」
「お前、働きにいくんやないぞ?勉強や!勉強やで!」善作が浮かれている糸子に言った。
その日、前座区は勉強やぞを百回くらい繰り返してから糸子を送り出すのだった。

「嬉しいなぁ~職人のおっちゃん達、ウチの顔見たらなんて言うんやろ?
絶対喜んでくれんで!糸ちゃんよう帰って来たな~って
ウチな、ごっつ可愛がれてんねん!」
桝谷パッチ店に行く途中、挨拶に同行していた母・千代に糸子は言った。

「皆!ただいま!小原糸子です!女学校辞めてここで働く事にしました!
また仲ようしてください!」
糸子が桝谷パッチ店で職人に挨拶をしたが職人達は無表情で作業に戻っていった。

「なんかあった?何があったんウチがいてへん間に?何で皆あんな暗いん?」
糸子はお茶を入れていた山口という職人に尋ねた。
「何もないで?もともと皆あんなんや」山口が無愛想に答えた。
「ウソや。ウチがおった時は皆もっと明るかったやんか!」
「あぁ…それはアンタがお客さんやったさかい皆よそようしてやっただけや。
そもそもあんなもんや…」
「はぁ…そんなんやったん…」糸子は山口が言った事に落ち込んだ。

「せや!口の聞き方も直しや?これからはアンタはここの一番下っ端やさかいな。
ワシにも皆にもちゃんと敬語使いや」
「えぇ?敬語?…ウチ、そんなん堅っ苦しいの苦手や~」
「苦手やちゃう!苦手です!」山口が訂正させた。
「苦手です…」
「お茶入れんのも、これからはアンタの仕事やで!やりぃ!」山口はお盆を糸子に渡した。

糸子は仕方なくお盆にのったお茶を職人に配ろうとした。
「アホか!大将が先じゃ!仕事場っちゅう所には茶かて飲んでええ順番があるんじゃ!
偉い人から配っていくんじゃ!よう覚えておけ!」田中という職人が糸子に注意した。
「へい…あ、次誰やろ?」糸子は桝谷幸吉にお茶を渡し、次の順番を考えた。
「坂本や」困っていた糸子に桝谷幸吉が耳打ちした。
「おおきに。…坂本さん、お茶です。…坂本さんの次に偉いの誰ですか?」
作業台にお茶を置いて坂本に尋ねたが坂本は作業に夢中で答えなかった。
「すんませーん!!坂本さんの次にエラいん誰ですかー?」
糸子は大声を出したが二人の人物が名乗り出た。
「わしじゃ!」「わしじゃ!」
「ええかげんにせえや!お前、ワシより年下やろ?」田中
「関係あるか!ここに入ったんはわしの方が先じゃ!」岡村
「一週間早かっただけやろうが!!」
「なんやとお前!」二人は取っ組み合いを始めてしまう。
「…あいつら、あれで10年もめてん。気をつけいや!」坂本が糸子に注意した。
「はあ…なんでウチが怒られなあかんねん…」糸子はウンザリした。

続いて糸子はガラス磨きをするが田中に注意される。
「コラ!そんな拭き方があるかい!もっと縦縦横横や!
縦縦縦…端っこまで行って、ほんで上から横横横や!丁寧にやれ!」

昼食になっても糸子は新入りということで皆が食べ終わるまで店番をすることになり、糸子が食べる時には、おひつには御飯が一握りしか残っていないのだった。
その御飯をゆっくり味わって食べていると
「あんた!まだ食べてんけ!?さっさと食べな片付けへんやろ?」と桝谷さよに注意される。

お茶の順番とかタテタテヨコヨコとか桝谷パッチ店には、それまでウチの知らんかった色んな決まりがありました。遊びに来るんと働くんとでは全然ちゃうんやという事が分かりました。
そやけど一番びっくりして一番悲しかったんは…

山口が畳んだ布をミシン台に置いていたので糸子は山口がミシンをかけるのか尋ねた。
「アホか…ワシは見習い二年目や。ミシンなんか触らせてもらえるわけないやろ?」
山口は呆れた顔で糸子に言った。
「…どういうこと?」
「見習いっちゅうんは、まず5年は掃除とお茶汲みや。それからやっと布に触らせて貰える様になんねん。ミシン掛けられる様になるなんか…まあ10年先やな。
「えー!?」
糸子は、ミシンまでの道のりが10年と聞いてショックを受けるのだった。

【NHK カーネーション第12回 感想・レビュー】

今日はカーネーション12回の中で一番見ごたえが無かったんじゃないでしょうか(笑)
いや個人的な感想ですから、ハイ。
下っ端時代に突入したんですが、あそこまで露骨にしないでしょ普通。ちょっと演出しすぎに見えました。あそこまで行くと今の時代だったら大問題ですがな(笑)
あと10年…長いですね…。そりゃ『えー!?』ってなりますよ。
私だったら初日で辞めてますね(笑)