カーネーション 『あこがれ』 第2話(10月4日放送)

【NHK カーネーション 第2回 あらすじ】

「糸子!どやこのつむぎ!ごっつい上もんやで!お前、聞いてんのか!?」
父・善作は糸子に着物を自慢するが糸子はつまらそうに聞いていた。
糸子にはまだ着物の事は分からなかったからだ。

学校で教師にさされると糸子はしわくちゃの紙を取り出し朗読した。
『私の名前は糸子です。糸子という名前はお母さん方のおじいさんがつけてくれました。
意味は一生糸で食べていける様にということやそうです』

「なるほど。つまりそれはどういうことですか?」教師が朗読し終えた糸子に尋ねた。
「は?わかりません」糸子は当前という顔で答えたので教師は説明しだした。
「大阪は糸にまつわる産業が盛んです。大津、貝塚、佐野、岸和田にも綿の工場がたくさんあります。小原さんのうちも呉服屋さんですね?つまり将来、うちの呉服屋を盛りたてなはれ!立派な婿養子さんを貰ってよう使いなはれ!お爺さんが小原さんに願っていることはそんなことやないでしょうか?
婿さんによう勤めてもらう為にも小原さんもええお嫁さんにならないといけませんよ?」

「うちはお嫁さんになりません。うちは大工になります。だんじりで大工方をやりたいさかい大工になります!」糸子が言うと教室中の生徒が笑った。
「小原さん、ふざけるのもたいがいにしなさい。女は常に男の一歩後を歩き男を引き立てる。男と同じ仕事をしようなんて考えてはあかんのです」教師は糸子に言った。
「なんでですか?なんで男と同じ仕事をしたらあかんのですか?」
「あかんものはあかんのです!理由なんてありません!そんなもんと決まっているんです!」教師は強い口調で糸子の疑問を切って捨てた。
納得できないが仕方なく着席する糸子を前に座っていた吉田奈津はクスと笑った。

「私の名前は吉田奈津です。私の家は吉田屋という大きな料理屋です。代々、女将の名前には津という字がつきます。うちのお父さんがうちも立派な女将になれる様に奈津とつけたそうです。うちはお母さんみたいな立派な女将になって婿さんを一流の料理屋の主人にして差し上げたいと思います」奈津はきちんとした文章を朗読するのだった。

― 小原家では何も買わない客に愛想よく見送る善作、それを糸子の祖母・ハルは足袋の一つでも買わせたらいいのにと歯がゆく見ていた。
ハルは善作に昼から吉田屋に集金に行くように言うと善作は不機嫌そうに準備をしだした。
「ふん!格好ばかりで…売るのもヘタなら集金もヘタ。あんな男、なんで呉服屋なんかやってんだろ?」ハルは不思議そうに隣に居る糸子の母・千代にぼやいた。

― 下校時間、晴天なのに傘をさしている吉田奈津に理由を事務員が尋ねた。
「うちは日焼けせんように厳しく言われてますねん。色の白いは七難隠す…吉田屋の女将はべっぴんやないとあかんさかいな」そう言って颯爽と奈津は下校する。
その後ろから男子生徒を追いかけてきた糸子が勢い余って使用人にぶつかってしまう。

― 糸子の担任教師は事務員と小原家にやってきて糸子の母・千代に糸子が女子生徒らしく振舞うように指導すると帰って行った。
「あんた判ってんの?お父ちゃん、帰って来たらお灸すえてもらいます!」
全く堪えてない糸子に千代が言った。それだけは堪忍してと糸子が懇願した。
「善作には黙っとき。どうせ今日も集金できんんと鬼みたいな顔して帰ってきよるで!
そんな時、こんな話きかせてみ?火に油や!家燃えてしまうわ!」祖母のハルが言った。
「せやな!おばあちゃん!商売で苦労してんもんな。うちのことで機嫌悪くしたら気の毒やな。はぁ一安心や。ほな遊んで来る!」

― 近頃は不景気で着物がちっとも売れなくなっていた。しかも善作は集金が苦手だった。
そんな時糸子に出番が回って来る。

善作はブツブツ文句を言いながら糸子に集金してくるよう頼んでいた。
「また糸子に集金にいかんすけ?やめておきよこんな子供に?」ハルが呆れて言った。
「こういう時は子供に行かすのが一番効くんじゃい!どんながめつい客でもこんな子供を手ぶらで返すのは忍びないっちゅうて払いよるもんなのよなー?糸子ー」
「任せておいて!ウチが集金に言って手ぶらで帰って来た事ないさかい!」
善作は頼りにしている娘を嬉しそうに抱きしめた。

「吉田屋?同級生の家やで!」行き先を聞いた糸子は驚いた。
「そうか!あそこの親父は手強いで!よっぽど頭(ココ)使こうていけよ?」

― 奈津は母と日本舞踊の練習に励んでいた。
練習も終わり、犬の散歩の準備をしていると玄関の外から声がしたので戸を開けた。
同級生の糸子だったので奈津は面白くなさそうに勝手に回るように指示をする。

お勝手で待っていると奈津が明日来るように父が言っていると糸子に伝える。
「ちょっとおっちゃん!ウチは子供の使いと違ちゃねんで!おっちゃん!おっちゃん!」
糸子は大声で奥に居るであろう奈津の父に向かって大声で呼びかけた。
「何言うてんの!子供の使いやんか!うっさいうっさい!」
奈津は糸子を閉め出したが、糸子は吉田屋を眺めながら何かを考えていた。


【NHK カーネーション第2話 感想・レビュー】

NHK朝の連続テレビ小説、カーネーションの第1回目は平均視聴率16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、関西地区は16.2%だったと発表がありました。
前回の「おひさま」初回視聴率18.4%と比べるとやや低い数字です。
ヒロインの知名度なんでしょうかね?
個人的な感想ですが「おひさま」の初回より面白いと思うんですが…子役もカーネーションの方が活き活きしているし。
椎名林檎が歌う主題歌「カーネーション」が暗めな感じで雰囲気があって私は好きです。
ただ朝からちょっと重いかもしれませんけど・・・

ドラマの2話目は奈津と糸子の間逆なキャラクターが描かれていて、今後どう2人が交わっていくのかワクワクするようなエピソード満載でした。
それにしても糸子元気よすぎ、なんか昔のアニメ『じゃりんこチエ』を見てる感じがします。ただ時代もそうですが「女性はこうあるべき」みたいな所は「おひさま」とテーマが被っていて、ちょっと…飽きたかも(笑)