カーネーションあらすじ 『私を見て』 第27回(11月02日放送)

「…ちょっと、そこ立ってみて」
糸子の制服姿をしばらく見た支配人・花村は入り口に糸子を立たせメモ書きを始めた。
「いらっしゃいませ~」糸子もよりイメージしやすくなるよう来店する客を出迎える。
続いてエレベーター前に立たされていた糸子に客が話しかけてきた。
「なあ、ネクタイ言うたらどこにおまんの?」
「おばあちゃん、ごめんちょっと待っててな!」糸子は従業員にネクタイの場所を尋ねた。
やった!話しかけられた!成功やー!
話しかけられやすいをイメージした制服の手ごたえを糸子は感じ喜ぶ。

糸子が一人で支配人室で待っていると花村が部屋に入ってきた。
「結論から言いましょうか…採用です」
「は?…おおきに!」緊張でこわばっていた糸子の表情が明るくなる。
「けど、ここからが相談や。せっかく制服を一新するんなら新年の初売りからドーンとお披露目したいんや。間に合うか?」
「初売り…何日からですか?」糸子は不安そうに尋ねた。
「3日。あと一週間、カズは20。もしあんたのとこが無理やったらデザインだけ買わしてもろて縫製はよそに頼む手もある」
「やります!」
「20着…一週間やで?」花村は再度確認するが糸子は「やります!」と譲らなかった。
その後、糸子と花村は用意する制服について詳細を打合せした。
「…あと、大きさは三種類作ってほしいんや…大が3着、中が12着、小が5着で1月2日の…うーん、朝10時には納品してもろて…できるかホンマに?一週間で20着やで?」
「できます!」糸子は強気で言い切った。

はあ!えっらい仕事受けてしまいました!糸子は大慌てで百貨店を出た。
そのまま糸子は百貨店から貰った2割の前金で糸子は生地を丸一反を買い、担いで大急いで岸和田に帰った。
手伝ってくれることになった祖母・ハルと母・千代に型紙に合わせて裁断について説明する。そこに父・善作も加わった。糸子は三人に裁断について説明し終えると急いでミシンの調達に桝谷パッチ店に向かった。

桝谷パッチ店の職人や大将・桝谷幸吉、妻・さよは久しぶりに訪れた糸子の来店を喜んだ。
糸子は挨拶もそこそこに慌しくミシンを貸して欲しいと願い出た。
桝谷パッチ店は年末は忙しく、30日まで毎晩遅くまでミシンは使う事になっていると幸吉は申し訳なさそうに説明した。
大晦日と元日の2日しかミシンが使えない事を知ると糸子は礼を言ってすぐさま店を飛び出し木之元電気店に駆け込んだ。

「なんやてこっちに泊まり込むんか?そらええ!そらええおこっちゃ!うん!
ミシン何台いる?何台でも揃えたんで!え?なんや一台でええんか?
ま、そらそうやな。糸子は一人やからな!まかせておけ(笑)」
糸子びいきの清三郎は糸子が泊まりに来ると貞子から聞いて嬉しそうに言った。

「ただいま」糸子は神戸に出発するため大慌てで家に戻った。
「おう。どうやった?パッチ屋、ミシン貸してくれるてか?」裁断中の善作が尋ねた。
「あかんかった。…そやから神戸行くわ!」
「神戸?」善作の手が止まった。
「今、おばあちゃんに電話で聞いたらな『なんでも使い』って言うてくれたさかいうちとにかくあっちで縫製はじめるわ。残りの生地は裁断がすんだら静子にでも届けさせて」
糸子は風呂敷を広げ出来上がっていた生地を重ねはじめた。
「ほな、あっち泊まるんか?寝巻きやら…」母・千代が尋ねた。
「ええ!もう全部おばあちゃんが揃えちゃるって言うてくれたさかい。『あんたはとにかく縫うもんだけ持っちょいで』って」糸子が嬉しそうに答えた。
「よかったな~」祖母・ハルと千代は喜んだ。

「あかん!!わしは許さへんぞ!」善作が大声で叫んだ。
「は?」糸子は父の言っている意味がわからなかった。
「神戸なんぞ行くな!」
「『行くな』て…行かなミシンないんやで?ミシンなかったら縫われへんのやで!?」
「じゃかましい!行くなゆうたら行くな!!」
「無茶苦茶やそんなん!お父ちゃんかてミシン…」
バシン!!善作は糸子の頬をビンタした。
「口答えすな!神戸なんぞ行ったら二度と家いれへんぞ!」善作は部屋を出て行った。

「そんな…どないしよ」糸子は裁断し終えた生地を見て落ち込んだ。
「行ってこい!あとはうちらがなんとかする!」祖母・ハルが糸子に言った。
「けど…お父ちゃん…」糸子が不安そうに口にした。
「いつものひがみ根性や!気にする事あらへん。今日はアンタが正しい。神戸へはよ行っちょいで!」「いっちょいで姉ちゃん!」裁断を手伝っていた妹の静子と清子も糸子に言った。
「お母ちゃん…大丈夫か?…お父ちゃん…お母ちゃんに一番あたるで?」糸子は不安そうに母・千代を見た。
母・千代は少し戸惑ってはいたがコクリと頷くと笑顔になった。
「心配しな。『へぇへぇすんません』ちゅうて聞いとったらええだけや」

そやけどウチには迷てる暇もないよってとにかく電車に飛び乗りました。
糸子は大きな荷物(裁断した生地)を抱えて電車に乗り神戸に向かうのだった。


【NHK カーネーション第27回 感想・レビュー】

仕事もらえてよかったです。
善作、せっかく昨日、大活躍したのにまた変なプライドが出ちゃって~(笑)
気持ちはわからなくもないです。呉服を仕入れるお金を借りに行ったときには『小原呉服店を早く畳んで働きに単身赴任しろ』って言われてたし、その半面糸子には協力的だし。
はたまた『小原家』で力を合わせて糸子の仕事をバックアップすると決めていたのに、結局、母方の松坂家を頼ることになったり…父親の面目丸つぶれです。
ドラマ見てハラハラドキドキするって久しぶりですってどこかの掲示板を読んで自分も「そういえばそうかも」って思ってます。糸子がどうやって乗り切って、父・善作と仲直り(?)するかがカーネーションの楽しみ方なのかなって最近思い出しました。

それと当時の時代についてはよく知らないんですが神戸ってもう汽車ではなく電車が走っていたんですね。おひさまでは汽車でしたが…。