カーネーションあらすじ 『乙女の真心』 第31回(11月07日放送)

善作は新しく(枇杷の葉を使った)お灸の治療を始め、小原呉服店は更に何の店か分からなくなってきた。このままだと絶対に店は潰れてしまうと糸子は感じていた。

春から印刷屋に勤めた次女・静子に勧められ糸子は洋裁のチラシを作る事にした。
小原家のちゃぶ台に新しく印刷されたチラシの山が積まれた。
「うわー!ええのできたな」糸子は出来上がったチラシを見て嬉しそうに言った。
「この絵、根岸先生に似てんな(笑)」祖母・ハルも嬉しそうにチラシを手に取った。
「おばあちゃん、洋服の灯と見たらみんな根岸先生やな(笑)」静子が笑った。
「しかし何やなお前…洋裁店の名前が“小原呉服店”って何や格好悪いのう。親の臑かじってんのバレバレや(笑)」糸子の父・善作は昼間から酒を飲んでいた。
「かじってへんやん!親のすねなんか。うちかてアッパッパやら前掛けやらこさえて家にお金いれてるやん!」
「いやーかじってる!お前はわしのこと頼りにし過ぎてんねん…」
くどくどと絡む父は近頃少し酒癖が悪くなったと糸子は感じた。
糸子は早速、完成したチラシを店や周りに貼っていき、隣の電気屋の木之元電気店や木岡履物店にもチラシを置かせて貰える様になった。

― 料亭吉田屋では床の間に見事な内掛けが飾られていた。
「いやーええ支度ができたやんか!さすが大将、こら相当きばったやろ?」
「そら一人娘の結婚や。気張らなあ」
吉田屋に来ていた芸妓達が吉田奈津の父、克一に言った。
「いやいやそない言う程でもないんやけどな(笑)」克一は上機嫌に笑った。
「婿さん、どんな人なん?」
「素直なええ子や。ちょっと頼んないとこあんねんけどな…何せこのが面食いやよってな」
「ほな何や男前なん?」芸妓が横に居た奈津に尋ねた。
「うん。まあまあちゃう?」奈津は笑みをこぼしながら答えた。

「小原さんとこの嬢ちゃん、洋服作るんやて」
奈津の母親・志津は帰って来ると安岡髪結い屋から貰ったチラシを奈津と克一に見せた。
「うちは嫌やわ。岸和田で作んのなんか。作るんやったら心斎橋のもっとええ店で作るわ」
奈津は声を荒げた。
「けど心斎橋より安するんちゃうか?」
「なんぼ安てもうちは嫌!」苦々しく言うと奈津は部屋を出て行った。
志津は、芸妓達も興味ありそうに見ていたので、チラシを見せて詳しい事はチラシをくれた安岡髪結い屋の若女将(八重子)に尋ねたらと勧めた。

糸子が雑誌をめくりながら昼食を食べていると八重子が芸妓の駒子を連れてきた。
「糸ちゃん、お客さん」
「いらっしゃい、すんません、今、お父ちゃん、ちょうど集金にで出かけてて…」
「糸ちゃん、ちゃうちゃう。糸ちゃんのお客さんや」
「ひょっとして…洋裁の?」糸子が尋ねると八重子はニコリと笑った。
「どうも!はじめまして!うちが洋裁屋の小原糸子です!昨日、チラシ置いたとこさかい
そない急にお客さん来ると思てへんかったさかい!どうぞどうぞ!」
「ほな、うちが初めての客なんですか?」芸妓の駒子は不安そうに糸子に尋ねた。
「心配せんとってください!腕は確かですよって!」糸子は自分の腕を叩いた。

糸子は2階の部屋に駒子を案内すると数冊の女性雑誌を見せ、どういった服が好みか参考に聞いていた。駒子は“パリッとした洋服”の写真を見せた。。
「…うーん。お宅やったらもっとフワッとした感じのが似合うんとちゃいますか?…襟も丸こうて生地も柔らこうて…これとか」糸子は可愛らしい服の写真を指差した。
「そんなんは、ウチは似合わへん。絶対に似合わへん!」駒子はふてくされて言った。
「けどお宅、どっちかいうたら顔もおぼこい…いや可愛らしよってこんなんより…」
「去年作ったよってそんなん。せっかく小遣いためて心斎橋に行ってつくってもうたのに
何や着てもうたらごっつい変やねん…
「どう?どう変やったん?」糸子は駒子に近づいて訪ねた。
「…不細工に見えた。顔色が悪て…脚も短見えて…」
「そら店が下手やったんや!生地の選び方が間違うてるから顔色が悪う見えんねん!スカートの丈が合うてへんから脚が短見えんねん!」

「何かな服はかわいらしのにうちは不細工に見えんねん。こんなかわいらしの着たらあかん言われてるみたいな気がして…」
「ウチやったらもっと似合う様につくっちゃる!絶対かわいらしのが似合うと思うで!」
「そやったら嬉しいなあ。ホンマはこうゆうかいらしいのが好きやねん」
糸子と会ってからブスっとしていた駒子が初めて糸子に笑顔を見せた。
それから寸法を測っている間も嬉しそうにしている駒子のためにも糸子は必ず似合うように作ることを心に誓った。

チラシを作ったため金欠になっていた糸子は父・善作に借り、仕入れのため生地屋を訪れた。どの生地が似合うか実際にあててみないと分からないと悩む糸子に店主は見本帳を貸す。
糸子は礼を言うとそのまま駒子が働く吉田屋を訪ねた。

駒子が芸妓の“おしろい”を顔に塗っていたので実際に見本を当ててもわからないと困惑していると駒子は明日の昼に小原呉服店に行くと約束してくれる。
糸子は駒子に礼を言って、意気揚々と店に帰って行った。

翌日、駒子は吉田屋の大将(吉田克一)が倒れて、2日連続お座敷がキャンセルになったことを糸子に伝えた。
糸子は同級生の奈津のことが心配になるのだった。


【NHK カーネーション第31回 感想・レビュー】

奈津の父・克一も気になりますが、善作が昼から酒を飲んでいるのも少し気になりますね。
店番とかどうするんでしょうか(汗)しかもお灸まで始めてしまうし…わけわかりません。

今日、出てきた芸妓さんの駒子がエライ可愛かったですが…最初、糸子を見た時「こんな小娘が作るのかよ(怒)」みたいな顔から終始ブスッとしていて、でも糸子の言葉によって自信とか期待とかを再び持てるようになったんでしょうね、その笑顔がとても印象的でした。
あと奈津の母親が意外に良い人だったのがちょっと意外。
子供の頃、なんか嫌味を糸子に言っていたので「夫婦揃って…」と苦々しく思っていたんですが(笑)泰蔵の結婚式でも「勘助ちゃん(だったかな?)と小原の壌ちゃん来てるから挨拶だけでも」って言ってたので「らしくない」って思ったんですが…今回、確信しました。
奈津の母親は案外いい人です(笑)