カーネーションあらすじ 『愛する力』 第81回(1月10日放送)

昭和20年3月、縫い子の“トメ”は買ってきた婦人雑誌『婦人美粧』を糸子に見せた。
「ホンマやぁ~!!」トメの帰りを待っていた糸子と縫い子は雑誌を見て上気した。

復刊した『婦人美粧』を糸子達は大興奮で読んだ。巻頭の特集はアメリカンモード。
「なんちゅうか…ごっついな!」昌子が鼻息を荒くしながら言った。
『おおー!』縫い子達は糸子が1ページめくるごとに歓声をあげるのだった。
>お父ちゃんが生きてたら、またどんだけ怒っていたかわからへんけど…
>アメリカが今のウチらには、何かと眩しいてしゃあなありません。

ある日、木之元栄作と木岡保男と闇市を訪れた糸子は、栄作達が夢中になって見ていた雑貨の横の露店で青色の生地を見つける。
「あー!」糸子は興奮しながら生地を手に取った。
>やっとみつけた!新しい時代の洋服の生地や!

糸子に呼ばれて家にやってたサエは青で白い水玉が入った生地を見て驚いた。
「ええやろ?ええやろ?」糸子は興奮しながらサエに訪ねた。
「あぁ!ごっつい、ええ!!」サエは目を大きくしながら言った。
「闇市のな、ガラクタの横に売られてたんやし。店のおっちゃん、捕まえて今度入ったら全部買うよってて約束してきてん!」
「糸ちゃん…これはな、ちょっとやそっとの物とはちゃうで!」サエは生地を手に取った。
「うん!ホンマ、何かこう…新しいちゅう感じするやろ!?…真っ青の生地にしろのみ図玉屋で!着物と全然ちゃう!モンペしか履いたらあかんかったし、作ったんがあかんかったんがやっとや!やっとほんまの新しい生地で洋服作れる日がきたんや!ごっつい事やなあ!」
「これ服にして…街歩けたら自分が生まれ変わった気すると思うわ!」

>うちは記念すべき一着目にサエの服をこさえてやりたいと思てました。
>これ着て生まれ変わった気になってくれるんやったらこんなに嬉しい事はありません。

糸子は、早速その生地でワンピースを完成させる。
夕方、糸子の部屋に妹・静子が深刻そうな顔をして入って来た。
「姉ちゃん!一生のお願いや!そのワンピース、今日ウチに着させてもらえへんやろか?」
「は?」突然、土下座する静子に糸子は困惑する。
「今日な…うちの好きな人が戦地から帰って来るんよ」
「好きな人?あんたそんな人いちゃあったんけ?」糸子は意外そうな顔をして尋ねた。
「…そら、姉ちゃん…うちかてもう30なんやで」
「ほうか…うちが33やもんな」
「生きて帰って来れたら結婚しようて言うてくれてな。うち、ずっと待ってたん。その人がな、今日岸和田に帰って来てその足でうちに会いに来てくれるって連絡があったんや」
「…あんた何でそんな事今まで黙ってたん?」
「そりゃあ…申し訳のうて…お義兄さんを亡くしてしもうたのに…」
「アホか…アンタな。姉ちゃんを何やと思ってんや!」

静子は水玉のワンピースを着て店の前で恋人が来るのを待っていた。
>慌ててサイズを詰めたさかい、ちょっとおかしなとこもあったけど…
>ほんでも新しい服を着て恋人を待つ静子は見た事ない程、綺麗でした。

男性が現れると静子は駆け寄って男性に抱きついた。
「ごっついな!この頃の子は!」店から覗いていたサエが驚く。
「ほんま人が見てるちゅうのに…!」糸子も目を大きくした。
>これも新しい時代が着たっちゅう事やろか。
水玉のワンピースの反響は凄まじく予約が殺到するのだった。

昭和21年5月-
>それからちょっと増して静子がお嫁に行きました。
静子は糸子が着なかった白無垢を着て、祖母・ハルに挨拶をした。
「おばあちゃん、行ってきます」
「綺麗ぇな花嫁さんや」ハルは布団に寝たままの姿勢で静子に言った。

そのまま静子は商店街に拍手と祝福の声を浴びながら式へと向かった。
静子は2階の窓から見送っているハルと糸子を振り返って見た。
「はよ行き!向こうさん待たせたら、またお祖母ちゃん怒んで!」
糸子が名残惜しそうにしている静子に大声で言った。
「そやな、糸子ん時は、お祖母ちゃん、怖かったな(笑)」
静子の横を歩く千代が微笑んだ。

>静子を見送って1ヶ月後の6月11日、お祖母ちゃんは静かに息をひきとりました。


【NHK カーネーション第81回 感想・レビュー】

静子は30歳だったんですね。
全くそんな感じがなく、ずっと20歳そこそこみたいな感じがしてました。だから「…そら、姉ちゃん…うちかてもう30なんやで」と言った時は、ちょっとビックリしました(笑)
で、静子役の柳生みゆさん、実年齢も21歳だとか。
実はカーネーションで初めて知った女優さんなんですが、モデルなんですね。
wikiで調べたら柳生新陰流とは関係ないだって…そんな事まで書いてあるwiki凄い(笑)
それにしても、ハル祖母ちゃん…なんとも最後はあっけない(泣)
今日の静子の結婚の時に『あ、こりゃもうすぐかな?』って思ったら今日でした。
凄い存在感あったキャラクターだっただけに、またカーネーションが寂しくなりますね。