カーネーションあらすじ 『愛する力』 第83回(1月12日放送)

「おはようございます!」“米ヨコセ”と書かれたタスキをして澤田が店に現れた。
「ひいっ!」糸子は思わず顔を背けた。
「お久しぶりです。小原さん。今日はこれを持って来ました。5月19日東京の食料メーデーに25万人参加した事はご存知の事と思います。国民の食料不足はここにきて極まってるんです!
小原さんも人ごとみたいなカオしてる場合やありませんよ!」
澤田は食糧不足を訴えるビラを店に置いて行くのだった。
「あの人は、あないして説教出来たら何でもええんですね…」昌子はため息をついた。
「知らん!もう考えた無い」糸子は不機嫌そうに言った。

すると一人の男性が『背広を作って欲しい』と店にやって来た。
糸子は勝がいなくなり作る事ができないと伝えると横にいた経理・松田が耳打ちをした。
「先生、それこそ組合長さんに聞いてみては?
今は職人が働くとこがなくてあぶれてるよって、なんぼでも紹介してくれますわ!」

糸子は早速、泉州繊維商業組合の組合長・三浦の元を訪ねる。
「あんたこないだ大丈夫やったけ?北村のアホが無理やりに飲まよったんやてな
『女相手に無茶しちゃんなよ』て、よう怒ってやったで」三浦が糸子に揚々と言った。
「すんません。…けど女やからちゅうご心配はいりません。
こないだは、たまたまお見苦しいとこをお見せしましたけど『女やさかい』どうこうちゅう手加減はうちには一切ご無用ですよって」糸子は頭を下げた。
「ほう…。さすがな事言うやないけ」三浦は満足そうに笑った。

糸子が背広を作る職人について相談すると三浦は膝をたたいた。
「ちょうどええ!今、わしのかばん持ちをやってる男で…ほれ!アンタの横に座ってた」
「へ?あの人ですか!?」
「長崎弁で何言ってるか分からへんけど、ごっついええ職人や。腕もあるし人もええ。
おう帰って来た!周防!小原さんや!」三浦はちょうど帰ってきた周防に糸子を紹介した。

「ああ、あの…こないだは、ホンマすいませんでした」糸子は勢いよく頭を下げた。
「ハハハ、酔うとったとはさめたね?」
「え?」糸子は周防が何を聞いているか理解できず戸惑った。
「『酔いはさめたか?』て、ハハハ」三浦が通訳をした。
>よりによって一番会いたくなった人に手伝ってもらうことになってしまいました。

糸子は周防を店に連れて帰ってくる。店の前に着くと周防はショーウィンドウに飾ってある水玉ワンピースを興味深そうに眺めていた。
「周防さん、こっちです」糸子は周防を店に上げ、周防が脱いだ靴(ブーツ)をそろえた。

周防は勝が使っていた2階の部屋に通され、麦茶を運んできた千代は周防に糸子を運んでくれた礼を言う。
「一通り使える様に揃えたつもりやけどちょっと見といてください…お客さん4時に来ますよって」
ミシンを準備し終えた糸子が一階に降りようとすると周防が呼び止めた。
「あん水玉ん服は小原さんが考えたとですか?」
「はい。そうです」
「ふーん…」周防は一人頷いていた。
次の日も朝早くに働きに来た周防は再びショーケースの水玉ワンピースを眺めていた。

糸子は2階で背広を仕立てている周防に麦茶を運んだ。
「お茶です。休憩して下さい」
「ありがとうございます」裁断する作業を止め、周防は麦茶を飲んだ。
「…靴…周防さんの靴、ああゆうんは長崎ではよう売ってるんですか?」
周防の履いていたブーツについて糸子は尋ねてみた。

「あれは舶来品の店で買ったとです」
周防は、あの靴は嫁が持って逃げたたった一つの財産だと説明する。
しかし糸子がポカーンと口を開けていたので笑ってしまう。
「ハハハ。今のおいの話わかったとですか?」
「…たぶん(汗)…言葉ちゅうんは便利なようでやっかいなもんですね」
「…諦む事のなかですよ。わいはこんごろ酒の席とかには必ず三味線ば持っていくとです。
そしたら結構みんなと一緒に楽しめるとです。
服もそうたい…服もやっぱい言葉がなかったちゃいろんな事がわかるけん…」

周防は戦争が終わってから自分が立ち直ってない中で水玉のワンピースを着た女性にみとれた事を糸子に話し始めた。
「ああ…すごかあ!おいは…あん服ばみて格好よかて思うたと…格好よかし…きれか」
周防は微笑を浮かべて糸子が運んできた麦茶を口にした。


【NHK カーネーション第83回 感想・レビュー】

昨日のことですが『澤田さんはもう出てこない』的な事を書こうとしていたんですが…冒頭から澤田節炸裂です。本当に予想が外れてしまいます。
さてさて、昨日から出ている周防さん…カーネーションに出てくる男性の人物としては珍しく真面目で、とても二枚目な男です。変に落ち着いてるし。
これまで糸子の周りにいた男性の勝や勘助、平吉…あ、平吉ってどうなりましたか?
しいて言えばまともな男性って泰蔵兄ちゃんくらいでしょうか。
その中にあって、あのイケメン登場。最後の糸子の表情は『言葉がわからない』って顔じゃなかったように見えてしまいました。…まさか惚れちゃった?