カーネーション あらすじ 『隠しきれない恋』 第95回(1月26日放送)

桜井の注文を受けた後、周防は桜井を糸子に紹介した。
「こちら桜井さん、今度結婚されるそうです。今日はエンビ服の注文ばしてもろうたとです。…ばってん、もう一つ注文があるけん…」周防は桜井をみた。
「あ、わしが言うんですか?」
桜井は周防に説明してもらう事にした。

「花嫁さんのドレスば作ってほしかそうです」
「もしかして…花嫁ちゅうんは…?」
「あの…その…吉田奈津さんです…」桜井が萎縮しながら答えた。
「はあ…」糸子は目を丸くした。
「せやけど内緒で作ったって欲しいんです…本人が『今更花嫁衣装なんか着たない、こんな年で似合わへん』ちゅうんです。けどわしはどないかして着せちゃりたい
ほんでお友達っちゅうお宅へお願いにあがりました」

「あのう…」周防が糸子に何か尋ねたそうにしていた。
「吉田奈津っちゅうんはいつぞや闇市のそばでカバンで殴ってた人です」
「な…殴った?」
「ああ、最初はうちを殴っていたんですけど止めようとして…周防さんも殴られました(笑)2人とも血まみれになって帰りました!ハハハハ!」
「ああ…はあ…」桜井は青くなってしまう。
「アレは、そんなですよ。別嬪ですけど相当の訳ありですよ?」
「わかってます…」
「花嫁衣装は昔親に揃えてもろたやつがあると思います」
「ああ、それ…夜逃げの時に全部置いて来た言うてました」
「ちゃんと…全部聞いてますか?」
「…全部かどうかわかりません。けど…わしも大人ですさかい
…ある程度のことは聞かんでもわかります。幸せにしちゃりたいんです!」
糸子は桜井の真剣に話す姿を見て小さく頷いた。
「わかりました…おおきに…!よろしゅうお願いします…!」
糸子は座り直し桜井に両手をついて頭を深く下げた。
「あ、あ、あ…こちからこそ!よろしゅうお願いします!」桜井も慌てて頭を下げた。

― 安岡美容院では“みたらし団子”を持った玉枝が八重子に目で合図をした。
「みたらし団子できたよって食べり!…はーれー!(棒読)」
玉枝は、偶然を装って奈津が着ている制服に団子をつけた。
「お義母さん何やってんの(棒読)」八重子が不自然に玉枝を注意する。
「ごめんな奈っちゃん、その制服、置いて帰り(棒読)」
「ああ、かまへん。うち明日休みやし、自分で洗濯する…」
「あかんあかんそら悪いなお母さん(棒読)」

― 糸子は奈津の制服を元にドレスの採寸を測り、奈津にどんなドレスが似合うかを検討するため安岡美容院を訪れ客としてパーマをあてる。
「何や?」
糸子が自分を観察している事に気づいた奈津は不満そうに糸子に言う。
「なーんにも」糸子はそしらぬ顔をしながら、再び奈津の容姿をチェックしていた。

― 小原洋装店に戻った糸子は松田と八重子に奈津に似合うドレスを提案する。
「今日見て分かった。やっぱりこれや。首からシュッとして綺麗なんや…せやからここは…」そして糸子は夜遅くまでウェディングドレスを縫う作業をするのだった。

― ある日、周防とともに桜井が2階でエンビ服を試着していると糸子が不適な笑いを浮かべて顔を出してきた。
「へへへへ…でけました。イヒ!(笑)」そして隠して持っていたドレスを二人に見せる。
「ごっつい自信作です!絶対に合いますよ!」
桜井と周防は糸子の作ったドレスを絶賛し、三人は奈津のドレス姿を想像した。

― 早朝、糸子と周防はドレスを届けに安岡美容院を訪れる。
奈津は何も知らずに八重子に髪をセットされていた。
「普通の服に髪だけこない派手なん…入籍しにいくだけやし(笑)」
「ええからええから(笑)」八重子は笑顔で奈津の髪に花の髪飾りを入れた。

奈津の髪のセットが終わると奈津と桜井は玉枝たちに挨拶をする。
「ほな…長い事お世話になりました」奈津は頭を下げた。
「うん…幸せにな」
「またいつでも遊びにおいでや」
「ほんまに…ほんまに…おおきに」奈津は
糸子は泣く姿を見られない様に周防の後ろに隠れていた。
桜井と奈津の姿がなくなると糸子は大泣きしてしまう。

しかし、周りの出来事が上手く行き過ぎていることに不安を覚える糸子。
>幸せ過ぎて心配になるくらいでした。
>そのうちに…また忘れた頃に…足元をすくわれるんちゃうやろか…

10年来の春太郎ファンの松田は仕事中にラジオ番組を聴く許可を糸子に貰う。
「先生!ありがとうございます!」
春太郎が出演していたラジオを聴いて満足した松田は糸子に嬉しそうに礼を言う。
「どやった?また調子にのってた?(笑)」
「もう流石の春太郎さまでした(笑)」
すると一本の電話が鳴り、松田が受話器を取った。
「はい…え?噂?…先生と…周防さんの…?」


【NHK カーネーション第95回 感想・レビュー】

奈津、いきなり結婚してしまいましたね。
結婚する事になったラサール石井が何者かは解りませんが、とても理解があって、相当な大人、そして金持ちの設定だと言う事が伺えました。
ラサールが借金を返済したので玉枝の店を辞めることになったんでしょうね。
奈津と糸子の関係って自分的には凄い気に入ってたんですが…今日が最後だとしたらもう少し絡みが欲しかった。
けど、最後に奈津に見られないように周防の影に隠れて大泣きしたり所は感動しました。
冒頭「相当わけありですよ?」って桜井に遠まわしに確認するところは、やや問題があるけどおせっかいな糸子っぽくて良かったです。保証人だからそれくらいOKでしょう(笑)
それと今日、判明した事が2つほどありました。
一つは八重子の長男太郎が奈津に惚れていた(憧れていた)事。いや、ずいぶん前から伏線はありましたけど…あと会計の松田恵がお姉キャラだったことです。
去り行く奈津を見る太郎の目…ちょっと怖い(笑)