カーネーション あらすじ 『悔いなき青春』 第122回(2月27日放送)

>昭和45年(1970)4月、直子が結婚しました。
ウェディングドレスを着た直子と新郎を会場は盛大な拍手で迎える。
会場(直子の店)には大勢の人間が参加していた。
>今やサイケの女王オハラナオコ
>その結婚ちゅうたらそれなりの記事になるらしい。
「お久しぶりです。お母ちゃん。おめでとうございます」
2人のスーツを着た青年が糸子に話しかけてきた。
「…あれ?吉村君と…小沢君。アンタら、えらい立派になったんやってなあ」
「いえいえ」糸子が褒めると吉村が謙遜した
「アンタらも自分の店やってんやろ?忙しいトコ来てくれたん?
「我らが直子の結婚披露パーティですから(笑)」
「源太も来れたらよかったんですけど…聴きましたか?源太のこと」

翌朝、『斉藤源太氏、日本人として初めてパリコレクションに参加』と書かれていた新聞の記事に糸子は驚く。
「アンタら、これ見たか?源太載ってんで!?」
「見た!ごっついなあ~源ちゃん!」掃き掃除をしていた聡子が答えた。
「けったくそわるい…何もウチの結婚披露パーティの次の日に載らんでもええやろ。
『お前は結婚パーティで喜んどれ、おらはパリコレで喜んどるぞ』て言われてるみたいや」
直子が面白くなさそうに言った。
「ひがみな!友達がこない立派に成功したのに…素直に喜んだらかいな!」
「喜べるか!あんなジャガイモに先越されて!
見てろよ…ウチかて、いつか絶対パリコレやったるからな!」

― 直子が2年前に原宿にオープンさしたプレタの店は話題性は抜群で評判も上々で派手に儲かってるようだったが内情はボロボロだった。
「…あれ?ここで買ったこの生地は?」帳簿に驚いた糸子は大輔に尋ねた。
「…それは買ったものの気に食わなくて…使わなかったみたいです」
「あのウスラボケ…大輔さん!これからはウチの代わりに仕切っちゃてな!
…デザイナーとしてはどうかしらんけど経営者としては赤ん坊以下やさかいな」
「はい」大輔が糸子の懇願に返答した。
>サイケ、ヒッピー、モッズルック…この頃のモードはオシャレちゅうより仮装です

「ジョニーよ!!」一人の青年が店に現れると店にいた女性客が色めき立った。
ジョニーと呼ばれた青年は靴を脱いで店の奥の部屋でくつろいでいると直子が血相を変えてやってきた。
「ちょっとなんで脱いでんのよ!今から丈、見るんだから!」
「なあ、もういいんじゃないの?背低いのバレても…音楽だけで勝負できると思うだけど」
ジョニーは面倒くさそうに後ろに立つマネージャーの男に質問した。
「…あと三年後の話」マネージャーの男が冷静に返答した。

― その頃、店では新進女優の白川ナナコが糸子の前で涙を流しながら思いを語っていた。
「一流の女優になって親孝行したいんです!どんなに恥ずかしくたってそれで有名になれるんなら、何だってやってやろうって思ってるの!」
「…ほうか偉いな~」
「えーん(泣)おかあちゃん!私間違ってないかしら?」
「何も間違うてへん。自信もってやり!いざっちゅう時は岸和田来たら雇っちゃるさかい」

糸子に白川が抱きついて泣いていると奥の部屋からジョニーが現れる。
「あれ?お母ちゃん来てたの?…そっか!直子の結婚式で?」ジョニーは糸子を見て言った。「久しぶりやな~アンタまた背高なったか?」
「見てよ~今度は15cmだぜ?勘弁して欲しいよ」糸子に踵が高い靴を見せた。
「ジョニー行くぞ」時間がないジョニーをマネージャーが急かした。
「じゃあね、おかあちゃん…と、だれ君?」糸子の隣座っていたナナコに気づいた。
「白川ナナコ」立ち上がるとにっこりと笑顔で自己紹介した。
「お母ちゃんとナナコ、じゃあね」ジョニーはそう言うと颯爽と店を出ていった。

岸和田に戻った糸子が恵に直子の帳簿を見てもらっていると店に荷物が届いた。
>月末になったら優子と直子の売れ残りが届きます。
>オートチュクールの優子の店からは生地束、プレタの直子の店からは商品。
「…うーん、6,000円!」糸子は直子の商品を見て険しい顔で言った。
「へ?けど、これ1万8千円て書いてあるで?」
一緒に荷物を整理していた聡子が目を丸くした。
「売れるか!岸和田のお客ちゅううんは東京みたいに甘いことないで?」
>姉ちゃんらの服を売るのは聡子の仕事。これが若いお客さんにえらい人気でした。

聡子は店頭で直子の服を若い女性客に勧めていた。
直子の服が気に入った客に聡子が値段を耳打ちした。
「一万円!?安ぅ!!」
直子の服に対する女性客の反応を見ていた糸子は首をかしげのだった。
>この商売、いつまでたっても難しいもんです。

― 夜、糸子達がテレビを観ていると裏手から戸を叩く音が聞こえる。
糸子が出ると暗い顔をした北村が立っていた。
「何や?どないしてん?」糸子は声をかけた。
「…しんだど」
「え?誰が?」
北村は糸子の質問に答えず長いすに座った。
「まあ、北村さん!いらっしゃい。こんなとこ座らんとどうぞ上がって下さい」
千代も家から出てくる。
「…今日は帰ります…お邪魔しました」
北村は一礼するとそのまま寂しそうに帰っていってしまう。


【NHK カーネーション第122回 感想・レビュー】

ジョニーってやっぱりジュリー(沢田研二)の事ですよね?
白川ナナコは、研ナオコだと思ったんですが…違ったみたい。白川和子という女優さんだったという噂です。直子の結婚式にはアラーキーらしき人物も出てました(笑)
いつの間にか直子は芸能人でもご用達の有名デザイナーになり、糸子も皆から『お母ちゃん』と呼ばれる存在に。なんか『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』のような…
とにかく新キャラのジョニーとナナコは、直子の店での出会いをキッカケに…みたいな事なのでしょうか。また出てそう(笑)
ほっしゃん、誰の事を言っていたかわかりませんが…三浦組合長?それとも周防さん?
うーん、明日が気になる…。